『1分で理解するビジネスフレームワーク』~ランチェスター戦略~

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ランチェスター戦略とは、

イギリス生まれのF. W. ランチェスター(1868-1946年)が第一次世界大戦の際に、兵力量と損害量の関係から導き出した法則です。その法則のなかで、弱者には、弱者の戦い方があることを示し、強者には、強者の戦い方があることを示し、それを競争戦略に活かしたビジネスフレームワークです。

ビジネスおける弱者とは、市場シェアが小さい又は新規参入者であったり、企業規模が小さく、ヒト・モノ・カネがリソースが小さい企業を示します。また、ビジネスにおける強者とは、先述の逆での立場の企業を示します。

ランチェスター戦略には2つの法則があります。

◆ランチェスターの第一次法則(弱者の戦略として活用)
一騎打ちの場合、武器の性能が同じであれば、戦闘力は兵力に比例する。
つまり、強者とは真っ向勝負をするのではなく、出来るだけ局地戦に持ち込み兵力差が出ないような戦い方を行う。

◆ランチェスターの第二次法則(強者の戦略として活用)
集団戦闘の場合、武器の性能が同じであれば、戦闘力は兵力の2乗に比例する。
つまり、弱者とは局地的な接近戦をするのではなく、スケールを活かした間接的、遠隔的な戦いに持ち込み、兵力差が活かした戦い方と行う。

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